第22回 遺伝子ドーピング

近代スポーツの歴史はドーピングの歴史といってもいいくらい、ドーピングは問題になっています。
しかし今、スポーツ界では従来からの禁止薬物を使った不正は早晩なくなるかも知れないと言われているそうです。それは、アスリートのモラルが今後向上するからでしょうか。

それは大きな間違いのようです。
さて、1960年代に活躍したフィンランド人のスキー選手は金メダルを3つも獲得しました。その選手が強かった秘密は、骨髄に作用し、筋肉に酸素を送る赤血球の産生を促すホルモンを大量に分泌する遺伝子に、先天的な異常があった為だそうです。

では、それを逆手にとったらどういうことになるでしょう。現在活躍している一般のアスリートの遺伝子に働きかけ、その遺伝子を組み込んでしまえば、驚異的にタフな選手に作り替えることができることになります。もちろん、その方法は薬物によるものではないので、その選手は従来のドーピング検査には引っかかりません。さらに、このような技術が進むと、バスケットボールの選手用として、背が高く手足が異常に長い子どもをつくるということも可能になるようです。
こんなことが進んでいけば、将来、オリンピックは「スポーツ」ではなく、「遺伝子操作の技術力を競う場」になってしまう恐れがあるようです。

第21回 21世紀のビジネスマンに必要なスキル

「グレーな本」を読むと、これからの国際化社会を生き抜く上での大切なことがよくわかります。
高城氏は、これから必要なスキルは「英語」、「コンピューター」、「国際感覚」、「センス」と述べています。私も時々、仕事などで海外に行きますが、やはり高城氏と同じような感覚を持ちます。

まずは英語ですが、会話文を覚える以上に大切なことは、「英語感覚」を身につけることだと思いますし、それが高城氏の言う「国際感覚」と「センス」だと思います。海外では、日本人感覚のままで英語をしゃべっても、ほとんど通じませんし、相手にしてもらえません。

高城氏は、フレーズごと1日10単語を覚えるのを日課としているとのことですが、まずは表面的にでも、「外国人」になり切ることが大切なようです。次にコンピューターです。今や海外のどのホテルに泊まっても、Wi-fi環境が整っています。ホテルに着いたらすぐにアイパッドなどをそれにつないで、スカイプなどを利用するというスキルは必須でしょう。

世の中はどんどん進歩し、変化します。何歳になっても柔軟にその変化に対応していきたいものです。

第20回 グレーな本

皆さんは高城剛さんという方をご存知ですか。私は学生時代に世界放浪旅行をしたこともあり、世界を股にかけた彼の生活や考え方に共感を覚えています。今までには世界旅行に関する本を読んだことがあり、今回は表題の本を読んでみました。

今回のこの本は講談社から出ていますが、もともとは自費電子書籍での出版でした。そして、電子書籍ランキングでベストセラーになったために、紙の本として出版されたとのことです。

米国では、大手出版社に相手にされなかったティーンエイジャーが、自費で電子出版し、ヒットを飛ばし、たくさんの年収を手に入れる人も出始めているようです。このようなことを知ると、世の中はどんどん変化しているなと感じます。

第19回 「すなお」の意味

松下幸之助さんは70億円の私財を投じて「松下政経塾」を設立しました。幸之助さんがその塾生に語った講義録の中で、一番多く使われた言葉が「すなお」だったそうです。

「すなお」さを失うと、自分の話でいっぱいになり、人の話を聞いて新しいことを取り入れようとする心の余裕がなくなってしまうようです。

そして「すなお」という言葉には、次のような意味が込められているようです。「すなお」の「す」は、人の話を聞いたとき、「すごいですね」「すばらしいですね」「ステキですね」と相手の話を賞賛できる心の「す」だそうです。
「すなお」の「な」は、人の話を聞いたとき、「なるほど!」と相手の話から学ぼうとする心の「な」だそうです。そして最後の「すなお」の「お」は、「おもしろいですね」と相手の話をおもしろいと感じられる心の「お」だそうです。

いずれにしても、対人関係で大切なことは「相手の話をしっかりと聞く」ということにあるようです。

第18回 郷中(ごじゅう)教育

今私はNHKの朝ドラの「あさが来た」を好んで毎日観ています。そこでは明治維新の頃の日本が舞台で、激動の時代における人々の心や生活の変化などが描かれていて、とても興味深いものがあります。そして、そこでは大阪の経済活性化に貢献した五代友厚が時々登場します。

五代氏は薩摩(鹿児島市)の出身です。その頃の薩摩からは大久保利通や西郷隆盛など、沢山の偉人が生まれています。なぜ薩摩から明治維新に貢献した沢山の偉人が生まれたのでしょうか。

それは、薩摩藩伝統の郷中にあったようです。郷中とは、今でいえば町内会単位の自治会組織のようなもので、鹿児島市内でおよそ30の郷中があったといわれています。郷中では6,7歳から24,5歳までの青少年が1グループになって、一緒に学んだり、武芸の稽古をします。

その団体生活の中で、躾や道徳も学んでいきました。その考えは、①負けるな ②嘘をつくな ③弱い者をいじめるな、の3点だそうで、子どもたちはこれを徹底的に叩き込まれたそうです。

今の子どもたちを取りまく環境はどうでしょうか。郷中を知って、今の教育には何か欠けているところがあると感じました。

第17回 あべのハルカス

皆さんは、大阪の天王寺にある「あべのハルカス」にいらしたことはありますか。私はちょうど「あべの」で、あるセミナーがあったので、そのついでに寄ってみました。ちょうど空気がよく澄んでいて、遠くは京都タワーや比叡山、金剛山などが見え、その景色の雄大さに感動しました。
(写真はこちら:http://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/140929.html)

360度ぐるりを見渡すと、びっしりとビルに覆われている中で、慶沢園、茶臼山、天王寺動物園などの豊かな緑にも癒やされました。また、来場者の服装などをウォッチングするのも新鮮でした。

時々、仕事の合間を縫って、こういった「非日常」を味わうのもいいものですね。

第16回 対話力の大切さ

社会科の歴史の教材を作っているときに、室町時代に生まれた「惣(そう)」という農民の自治組織のことを学びました。それは有力な農民のもとで寄り合いを開いて、村の掟を決めたり、いろいろな問題を話し合ったりした組織です。

日本では、このような時代から「対話力」を培ってきました。また、私が小学生の頃(60年ほど前)には、ご近所同士や家庭内でもたくさんの会話があったように記憶しています。

ところが最近はどうでしょうか。ご近所同士の会話もなくなり、家庭内でもそれぞれが孤立するような風潮が広まってきたように感じます。社会においても、だれかが何かについて発言すると、それに対して「対話をする」「意見を交換する」というより、「一方的に攻撃し、口を塞いでしまう」というようなことが多く見られるように思います。

私自身も、もっともっと人のいうことに耳を傾け、自分の意見もしっかり述べながら「対話」を心掛けたいと思います。

第15回 スマホで農業

愛知県の弥富市の南部に、鍋田干拓地というところがあります。そこでは、トヨタ自動車が開発したアプリ「豊作計画」が活躍しているそうです。

クラウドサービスである「豊作計画」は、トヨタが車を作る工程で得たノウハウを、農業に生かしたアプリだそうです。つまりそのアプリを使うと、育苗から田起こし、代かき、田植えなどの一連の米作りの作業が、1人当たりどれくらいの時間と作業量でできるのか、などがわかるのです。

すると農作業をするスタッフには、今日どこで、何を、どれだけの時間、作業すればいいかが指示されるのだそうです。スタッフはただそれをこなすだけで済み、しかも、それにより大幅に今までのムダがなくなったそうです。農業もここまで進んだかと大変驚きました。