第30回 私の風邪の治し方

皆さんは「風邪をひいてしまったかな?」と感じたとき、どのような対処をしますか?多分、一番良い方法は、すぐに家に帰って布団にもぐり込み、体を温めることでしょう。よく言われることですが、風邪をひくと熱が出るのは、体が熱を出すことによって風邪のウイルスを撃退しようとするからです。それを薬によって下げてしまうと、逆にウイルスを増殖させてしまいます。そうすると、3~4日で治るはずの風邪を1週間以上もこじらせることにもなりかねません。

私は先日、朝起きたとき、のどの痛みがあり、「しまった。風邪にやられた」と感じました。私はこんなとき、まずは葛根湯などを飲み、体を温め、布団にもぐり、できるだけ汗をかくようにします。また、2時間おきくらいにビタミンCの錠剤や水素のサプリメントを飲むようにします。これは、体の免疫力を高め、体内に発生する活性酸素をできるだけ消去するためです。風邪をひいたとき、このような対応をすぐにすると、たいていの風邪は1~2日で治すことができます。

ところで、私にとっての問題は、風邪をひく原因をいかに取り除くかです。私の場合、風邪をひくときはほぼ決まっています。それは、テニスなどの激しい運動をした後に大酒を飲み、寒いところでバタンキューと寝てしまうときです。このようなときは多分、体の免疫力が極端に落ちるため、風邪のウイルスにつけ狙われるのでしょう。風邪の治し方を研究する前に、その原因を作らないような生活をすることが、私にとっての課題のようです。

第29回 葛飾北斎の偉大さ

アメリカの雑誌「LIFE」では、「この千年間で最も偉大な業績を残した世界の人物百人」という特集を行いました。その中には、イギリスのシェイクスピア、インドのガンジー、アメリカのエジソンなどの名が挙げられています。それらの人々と並んで、日本人としてはただ一人、葛飾北斎が選ばれました。その理由は、北斎の技法がヨーロッパの印象派を代表するモネやゴッホに多大な影響を与えたということでしょう。

しかし、北斎の偉大さはそれだけに留まりません。平均寿命が50歳程度といわれる江戸時代にあって、北斎は90歳まで生きました。あの有名な「富嶽三十六景」は70歳を過ぎてから描かれたそうです。北斎は、ある豪商の依頼で、長野県小布施町にあるお寺の天井絵を描いたことでも有名です。そのときの北斎は80歳を超えていました。北斎は江戸―小布施の往復500キロの道を四度も通い、83歳でその絵を完成させました。

北斎の若さの秘訣は、「人生最後の最後まで成長し続ける」ということだったそうで、新しい絵の境地を求め続けました。そして、そのたびに改名したそうで、その回数は30回にも上ったそうです。

北斎の長生きの秘訣は、「バランスの取れた食事とストレスのない日々」だったそうで、現代の我々にも参考になりそうです。90歳で息を引き取るときには、「あと10年、いやせめて5年生かしてくれ。そうすれば、まことの絵師になってみせる」とつぶやいたそうです。これを知って、私も「絶えず成長し続ける人生を送ろう」と強く思いました。

第28回 豆腐の魅力②

以下は井泉水の名文です。
「豆腐ほど好く出来た漢(おとこ)はあるまい。彼は一見、仏頂面をしているけれども、決してカンカン頭の木念人ではなく、軟かさの点では申し分がない。しかも、身を崩さぬだけのしまりは持っている。煮ても焼いても食えぬ奴と云う言葉とは反対に、煮てもよろしく、焼いてもよろしく、汁にしても、あんをかけても、又は沸きたぎる油で揚げても、寒天の空に凍らしても、それぞれの味を出すのだから面白い。」

「又、豆腐ほど相手を嫌わぬ者はない。チリの鍋に入っては鯛と同座して恥じない。スキの鍋に入っては鶏と相交って相和する。ノッペイ汁としては大根や芋と好き友人であり、更におでんに於ては蒟蒻や竹輪と協調を保つ。されば正月の重詰の中にも顔を出すし、仏事のお皿にも一役を承らずには居ない。彼は実に融通がきく、自然に凡てに順応する。」

「蓋し、彼が偏執的なる小我を持たずして、いわば無我の境地に到り得て居るからである。金剛経に『応無所住而生其心』とある。これが自分の境地だと腰を据えておさまる心がなくして、与えられたる所に従って生き、しかあるがままの時に即して振舞う。此の自然にして自由なるものの姿、これが豆腐なのである。」

第27回 豆腐の魅力①

皆さんは豆腐がお好きですか。私は以前、豆腐を作る器具まで買って自作に凝ったことがあります。旨い豆腐は本当に飽きがこず、いつ、何回食べても美味しいものです。

さて、先日、豆腐に関するとても気に入った文章を発見しました。それは、大正から昭和にかけて活躍した、俳人の荻原井泉水の随筆です。この随筆の著作権はもう切れていると思いますので、次回、原文を少し紹介します。名文です。昔の人は、練りに練って良い文章を書いたものだと感心します。この文章を紹介しているのは、斎藤茂吉の長男の斎藤茂太氏です。氏は、「豆腐の如く」という本も出されています。御興味がおありの方は、この本もおすすめです。

第26回 都市の中の鉱山

みなさんは都市の中に鉱山があると聞くと、何を連想しますか。どの家庭でも、使わなくなったパソコン、携帯電話、デジカメ、体重計などがあることでしょう。こういった小型の家電製品の中には、少量ながらレアメタル(希少金属)が含まれています。

日本はこのレアメタルの宝庫なのでそうで、年間65万トンもの使用済み小型家電の中には、28万トンもの有用な金属が含まれているそうです。例えば金なら6800トンで、これは全世界の金の埋蔵量の16%に相当し、南アフリカの埋蔵量よりも多いそうです。これが日本の家庭は「都市鉱山」といわれる所以だそうです。

この都市鉱山に目をつけたのが「リネットジャパン」という会社です。家庭で不要な家電がある場合には、それを段ボール箱に入れ、専用サイトに申し込むと、1箱当たり880円で宅配便業者が家庭まで取りに来てくれるそうです。このサービスは、静脈物流といって、宅配便業者にとってもありがたい物流だそうです。世の中にはまだまだ多くのビジネスチャンスが埋まっているようです。

第25回  突っ込みが許されない「危うい社会」

大阪大学大学院 人間科学研究科教授 小野田正利さんが書かれた文を読みました。今の世の中は満足基準とか期待水準が一昔前よりぐっと上がった時代になっているそうです。

例えば、コンビニで一つのレジに3人のお客さんが並んだとします。すると最近では、すかさず他の店員さんがもう一つのレジを開けて、お客をさばくというシステムができあがっています。お客がこれに慣れてしまうと、もう一人の店員さんがレジを開けるのに手間取ったりするとすぐに、「何やってんだ。早くしろ」というムードになります。

これが外国ならどうでしょうか。外国ではレジに何人も並んだとしても、それが当たり前のようにのんびりと順番がくるのを待っているのが普通です。なぜ最近の日本は、こんなにせっかちになってしまったのでしょうか。

電車にしてもそうです。電車がちょっと遅れただけでも、駅員さんが胸ぐらをつかまれて殴られたり、罵声を浴びせられたりするケースが増えていると聞きます。電車が遅れたのは駅員さんのせいではないのに、そんなことが起きるのはなぜでしょうか。

それは、世の中が殺伐としてきて、お互いにコミュニケーションを取り合うとか、相手のことを理解して我慢するなどの風潮がうすれ、「問答無用」の世界になってきたからかもしれません。このような流れが進むと、今後の日本はどうなってしまうのか、一抹の不安を覚えます。

第24回 自分の思いが伝わる「ものの言い方」

かつての私には、次のようなことがよくありましたが、皆さんはいかがですか。

例えば、子どもが甘いものばかり食べていたとすると、「そんなものばかり食べると、体に悪いからやめろ!」と言ってしまうような場合です。このような言い方をすると子どもは反発して、「この前テレビで甘いものはいいって言ってたから食べているのよ。体の調子もいいし!」などと反論してくるかも知れません。そして最悪な場合、親子ゲンカになるかも知れません。

こんな時、ある心理学では次のような4つのステップを踏むとよいとされています。

まず1つ目は、断定的にものを言わずに観察からものを言うのです。例えば、先程の子どもに対しては、「最近、お父さんから見て○○子は甘いものを食べることが多いように感じるのだけどどうだろうか?」というような感じです。

次に自分が何を感じているのかを伝えます。例えば、「お父さんはそれによって、○○子が体を壊さないかと心配なんだ」という感じです。

そして次に、次のような感じで欲求を伝えます。「一般的には糖分摂りすぎは体に良くないと言われているし、もう少し甘いものを食べるのを減らして欲しいな」。

そして最後は依頼です。「せめて甘い物を食べる量を今の半分にしてくれないだろうか?」という感じです。

いかがでしょうか。このように「観察」→「感情」→「欲求」→「依頼」という4つのステップを踏んでコミュニケーションをとっていくと、感情的な対立が起きることなく、相手も聞く耳をもってくれるのではないでしょうか。

第23回 スポーツドリンクに要注意

スポーツドリンクやゼロカロリーをうたった飲料は、あたかも健康に良さそうな気がします。果たして、本当にそうなのでしょうか。

健康に悪影響を与えかねないのが、それらの飲料に含まれている「スクラロース」と「アセスルファムK」です。この2つの合成甘味料は、人間に対してどんな影響を及ぼすかは、まだほとんどわかっていません。

一方、ジュースなどに含まれているショ糖は、体内で分解され、エネルギーとなり、最後には水と二酸化炭素になります。ですから、カロリーの取り過ぎの原因にはなりますが、体には安全と言えます。ところが「スクラロース」と「アセスルファムK」などの合成甘味料は、分子量が小さいため,小腸から体内に直接吸収され、血流にのって体内をグルグルめぐるのです。

ここでやっかいなのは、それらは体内をグルグルめぐるだけで、肝臓などで分解されない物質だということです。ですから、グルグルめぐっているうちに、体のあちこちを傷つけてしまう恐れがあるのです。犬やラットを使った動物実験では、「アセスルファムK」は肝臓に障害を起こしたり、免疫力を落としたりする悪影響が見られるそうです。「スクラロース」にしても、脾臓と胸腺のリンパ組織を萎縮させ、免疫力を低下させる恐れがあるそうです。

せっかくスポーツをしても、スポーツドリンクをがぶ飲みすることで体をこわしては何もなりません。そんなわけで、私は飲み物はいつも水だけにしています。