第60回 定価販売に異議あり?

日本では、ほとんどの商品が定価販売ですが、それは世界の常識でしょうか。

海外へ行くと、商品は値切るのがあたり前で、定価で買うとバカを見るのが現実という国もあります。日本においても、おなじみさんの価格と、めったに来ないお客への価格が同じだとしたら、むしろ不公平という考えも成り立ちます。

そこで、日本でも伊藤忠などが、お客によって販売価格を変えられるというシステムを開発しているようです。このシステムは、ポイントカードと連動していて、来店頻度の高い人には割引率を高めるなどの操作が可能になっているようです。

そのシステムがうまく稼働すれば、顧客の囲い込みは、ますます完璧になるような気がします。これからの日本はますます人口減が進むので、このようなサービスをいち早く取り入れたところが、勝ち残っていくのかもしれません。

第59回 脳を活性化させる重要性

脳を発達させるには、「あっ、わかった!」というような「アハ!体験」を積み重ねるのが大切だといわれています。それは、人は何かに気付いたり、ひらめいたりするときに、脳の細胞が活性化するからです。

ここで少し脳の体操をしてみましょう。
「ま、ま、き、め」という言葉を並べかえ、意味のある単語にして下さい。

それは「まめまき」ですね。こうした問題を解くことは、前頭葉の血流を良くし、脳の活性化に役立つようです。

では、次の問題はどうでしょうか。私自身では数分間を使って考えましたが、どれ一つとしてわかりませんでした。
1「さるなくのはな」
2「たらいおそうじ」
3「とりいせんせい」
いかがでしょうか。世の中には、特殊な能力をもった子どもたちがいます。ある実験では、その子どもたち50人全員が、3秒以内で正解をだしてしまったそうです。

答えは次の通りです。
1「はるのななくさ」
2「らじおたいそう」
3「せいりせいとん」

この答えを聞いて、「あっ、そうか!」とわかった方も多いことでしょう。その瞬間の気持ちの良さが「アハ!体験」だそうです。新しい発想や斬新なアイデアは、このようなときに生まれるようです。

第58回 「いただきます」の意味

私は以前、食事の作法を教えていただいたことがあります。西洋では、ナイフとフォークは縦に置きますが、日本では、箸は横に置きます。また、箸先は左に向けます。これには意味があるそうです。

箸を横向きに置くことは、食べ物と自分の間に一本線を引くことを表します。そして、それは自分自身の汚れを相手に移さないようにし、目の前の命ある食べ物を大切に思う気持ちを表すのだそうです。また、箸先を左に向けるのも、太陽が東から昇るときのエネルギーを箸先から取り入れるという意味があるそうです。また、「いただきます」という言葉は、「命を頂く」という意味に加え、「多くの人々の気持ちや思いやり、そして生きるための知恵を頂く」という意味も含まれているそうです。

食事を食べるときは、心から「いただきます」と唱えて、美しい作法で頂きたいものです。

第57回 5万回斬られた男

私は「みやざき中央新聞」という、とても面白い新聞を定期的に読んでいます。その新聞の中で、編集長の水谷氏が福本清三さんという方の人生を紹介していました。

福本氏は時代劇における「斬られる役」で、大部屋俳優とよばれている役者さんの一人です。それらの人々は、毎朝撮影所の掲示板を見に行き、その日の役柄を知るそうです。その掲示板には例えば、「頭を割られた死体・・・福本」などとはり出されるそうです。そして当日、血だらけのカツラと着物をもらうとのことです。その後、それをつけて道ばたに倒れるというだけの役柄です。また真冬の撮影で、主役が斬られた後に主役の代わりに池の中に飛び込む、というような役も、うまくいくとまわってくるそうです。

このような役は、本番までに何度も川に飛び込むので、本番では歯がカチカチなったそうです。さらに、川の中では死体として身動きせず、じっとしていなければならず、とても大変な役のようです。しかし、もしそれに耐えられず、愚痴などこぼそうものなら、もう次の役は回ってこないとのことで、決して「寒い」とは口に出せなかったそうです。福本氏はその頃のことを「どんなにつらくても、そのつらさが面白かった。仕事ってカネじゃない。シンから惚れてないとできない」と述べています。

そんな福本氏が斬られた回数は、約5万回。本当に下積みの日々だったようです。しかし、その下積みの生活にも脚光を浴びる日がやってきます。福本氏が、人気番組『徹子の部屋』で「生きてエンディングを迎えたことが一度もない俳優」として紹介されたのです。それをきっかけとして、東映が「福本清三が主演の映画を作ろう」と考え、『太秦ライムライト』という映画が作られたそうです。もちろん主役は福本氏、そして脇役として松方弘樹さんや小林稔侍さんが華を添えています。そして、福本氏はカナダのファンタジア国際映画祭の最優秀男優賞に輝いたそうです。斬られ役でも何でも、とことん追求することの大切さを痛感しました。

第56回 後醍醐天皇

今、私は歴史のテキスト作りに専念しています。そのテキストは、単なる暗記中心の無味乾燥のものでなく、流れやストーリー性を重視し、歴史上の人物や事件に親しみを持ってもらえるものにしたいと思っています。

歴史を勉強していると、とても個性的で興味深い人物に出会います。後醍醐天皇もその一人です。後醍醐天皇は鎌倉幕府を倒し、天皇中心の世の中に戻したいと行動し、そのために倒幕の計画を進め、1324年に実行しようとしますが、幕府側にもれて失敗します。更にその7年後の1331年にも挙兵しますが、失敗して隠岐に流されます。普通の人ならこの辺で諦めるところではないでしょうか。

ところがどっこい、後醍醐天皇は隠岐を脱出し、足利尊氏らに呼びかけ、とうとう1333年に鎌倉幕府を滅亡させます。その後、後醍醐天皇は意気揚々と、その理想とする天皇中心の政治「建武の新政」を始めます。しかし、それは2年もたたずに崩壊し、吉野に逃れ、南朝を起こします。

以上のような歴史を知れば知るほど、私は後醍醐天皇のしぶとさを感じ、ある意味とても親しみを覚えます。

第55回 悪口と感じる言葉

千葉県障碍者差別をなくす研究会 座長である、野澤和弘氏の講演のダイジェストを読みました。そのなかで興味深い話がありました。それは、中学2年生を対象とした「ライン」の会社と、静岡大学のアンケート調査の結果です。

そのアンケートは、「次の5つの中で、自分がもしこの言葉を誰かに言われたら、悪口を言われたのではないかと感じるのはどれですか」というものです。その5つとは次の通りです。
 1.まじめだね
 2.おとなしいね
 3.天然だね
 4.個性的だね
 5.マイペースだね
中学生の答えは、この5つのうちの1つに集中したそうです。さてそれは何番か、ぜひ考えて下さい。

それは「個性的だね」と言われることだそうです。今の子どもたちは、「他の子と違う」と見られるのを極端に恐れているのかも知れません。それは「仲間はずれにされる」とか「いじめの対象にされるのではないか」などのイメージがあるからでしょう。

戦後の日本社会では「横並び」「協調性」とかが重視され、「異質な物を排除する」という風潮が続いてきました。そのような価値観が今の子どもたちの世界に色濃く反映しているのかも知れません。しかし、今は塾にしても会社にしても、「他の塾や会社とは違う」という特色が求められています。そしてその特色を出すには、「その組織を支える人間が個性的である」ことが大切だと思います。
「人は違ってみんないい」という言葉がありますが、当社では個性的な人間が集まり、ユニークな商品やシステムを作っていきたいと思っています。

第54回 ギックリ腰になって感じること

私は畑仕事でギックリ腰になってしまい、寝たきりの生活ですが、それはそれなりに気づくことがたくさんあります。1番感じる事は、誰にとっても同じ事でも、人によってその捕らえ方で、感じ方や考え方がまるで変わると言うことです。

例えば夜も寝られないような強い痛みがずっと続いたとします。 「いつまでこんな痛みが続くのか」とわめき散らす人がいるかもしれません。また不安でさらに眠れなくなってしまう人がいるかもしれません。それとは別に、「夜明けの来ない夜は無いさ」と考え「今は痛いけれど少しずつでも良くなるまで辛抱強く待とう」と冷静に対処する人もいる事でしょう。 私も、その両方の考えに揺れながら、その痛さに転げ回りました。

しばらくして、面白いことに気がつきました。なぜ人は、痛みに襲われたとき、顔をしかめ眉間にしわを寄せるのでしょうか。このようなことを続けると、ますますシワが深くなり、人相が悪くなります。そこで私は痛い痛いと顔をしかめるよりも、目を大きく見開いて笑顔を作りながら、「そうだね痛いんだね」と言うことにしました。

すると不思議なことに、痛みが少し和らぎます。また顔のシワも伸び、目尻や口角も上がり、でか目になるような気がしました。そうすると、痛みで苦しい時も「これでますます口角も上がり目も大きくなり、若々しい顔になるぞ。ギックリ腰くんありがとう」と苦し紛れにでも思えるようになりました。

ここ数日、私はこのようなトレーニングを一日何時間もしておりますので、かなり顔の若返りに効果が上がっていることと思います。次回誰か顔見知りの人とあったときに、「鳥居さん、若返ったね」と言ってもらえるように精進致します。そして、それを楽しみに、このピンチを乗り越えようと思います。