第77回 自律神経を整える

先日、私が常々尊敬している新潟大学名誉教授の安保徹氏の講演ダイジェストを読みました。その講演で氏は、最近病気になったり体をこわしたりする原因の多くは「忙しさ」にあると述べています。

日中活動していたり、忙しくしていると、自律神経の交感神経がよく働きます。すると、血圧も上がり、血糖も上がります。また「悩み」も交感神経を刺激します。しかし、血圧が高いからといってすぐに血圧を下げる薬を飲むのも考えものだそうです。血圧の高低は生まれ持ったものなので、高血圧だからといって血圧を下げてしまうと、体内の循環が狂ってしまうこともあるそうです。

私は朝起きたときとか、夜寝る前に「聞くだけで自律神経が整うCDブック」という本に付いているCDを聴いています。聴いていると、とても気分が良く心も落ち着いて、気に入っています。

第76回 生きている価値

もし、人が何かの事故や病気で寝たきりになり、人の世話になるばかりの状況になったとしたら、どう感じるでしょうか。人によっては「自分なんか生きている価値もないし、死んだ方がましだ」と考えるかもしれません。

この問題について、私はある人の文を読んで「なるほど!」と思いました。赤ちゃんは、何か社会貢献しているわけでもなく、ただおっぱいを飲んで、排泄して、泣きまくっているだけの存在です。でも、誰もそんな赤ちゃんに「生きている価値がない」などとは思いません。全ての人は「元赤ちゃん」です。だから、「生きているだけで充分価値がある」ということは間違いがないとのことです。

このことを知って、私は自分自身の存在に大きなマルをつけることができました。

第75回 シイタケ栽培

私は先週末、気分転換も兼ねて京都の奥座敷ともいえる「美山(みやま)」までドライブしてきました。美山は北山杉や「かやぶきの里」などの自然が豊かなところです。今回のドライブの目的は、そこでの森林浴と共に、美山森林公園で販売されている「シイタケのほだ木」の入手です。

山登りなどしていると、シイタケの原木栽培をしている風景によく出会います。それを見ていると、「いつか自分もほだ木からシイタケを収穫したいものだ」と思っていました。都合のいいことに私の自宅の庭は北向きのため、一日中、日の光が差さない場所があります。そこで、その場所を利用してシイタケの原木栽培に挑戦してみようと思い立ったというわけです。

公園の管理人の方に、ほだ木の管理の仕方を伺うと、興味深い話をたくさん聞くことができました。例えば、シイタケの栽培には山で起きる雷など、ショックが大切なのだそうです。そのショックによって、シイタケの菌が生命の危機感を感じ、発生を促されるそうです。ほだ木を山以外で栽培するときには、そのようなショックを人工的に起こすことが必要で、そのためには、時々金槌で原木をたたくとよいそうです。

そんなレクチャーを受けた後、さっそく原木を2本購入して、庭にセットしました。
(写真はこちら:http://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/20160630.html)
そして、それらの木を愛着をもって育てようと、それぞれに「みの吉」などと名前をつけました。

日々の管理は、木が乾燥しないよう時々水をかけるだけですが、その際に「みの吉、秋になったら沢山の収穫を頼むよ」などと声をかけるようにしています。私の日々の生活は、こんなたわいないものの連続ですが、小さなことに喜びや楽しみを見いだすのも大切なことかも知れません。

第74回 驚異の国エストニア

皆さんはバルト三国のうち、一番北にある小国、エストニアをご存知のことでしょう。エストニアの国土は日本の約9分の1、人口は約131万人、岩手県とほぼ同じくらいの人口です。エストニアの通貨はユーロです。ユーロを導入するには、財政赤字がGDP比3%以下などの厳しい条件があります。エストニアはこの条件を満たすに足りるほど優秀な国です。(ちなみに借金の多い日本は、そのような条件をクリアできないそうです。)

さて、そのエストニアには、税理士という職業に携わっている人はいません。エストニアは「eガバメント(電子政府)」というデータベース(DB)システムを構築しています。国民はICチップの入ったIDカード(身分証明書)を所持し、その国民DBから全ての行政サービスを受けられるそうです。国民は国民IDのチップを格納したSIMカード入りのスマホで、eガバメントにログインしたり、選挙の投票もできたりしてしまうのだそうです。

そして驚くことに、銀行口座の取引まで国が全て把握しているとのことです。そのため、税金は全て自動計算となり、企業も個人も納税申告の必要がないのです。よって、税理士さんは皆無なのです。政府の考えは、「人口130万人程度の小国では、そのようにして不要な職業を削っていかないと、国が発展しない」というものだそうです。

また、ネット上で閣議が行え、その審議の内容や経過は100%国民の監視下にあり、国家の運営は完全に「透明」だそうです。(よって、日本のような税金のバラ撒きなどの政策は、入り込むスキがないそうです。)また、「電子健康管理」「電子教育」などのシステムを通じ、個人個人の健康のデータや生徒の成績や出欠なども、全て国などが把握できているとのことです。

いかがでしょうか。このような国家に対し、「とても窮屈だ」などの意見もでるでしょう。1つの方針の下に、ここまで徹底した国づくりをする国があることを知って、とても驚きました。

第73回 家庭菜園の楽しみ

私は、自宅の小さな庭で家庭菜園をしており、今年で2年目になります。私の庭は日当たりがあまり良くないこともあり、葉っぱものを中心に栽培しています。今年のテーマは「栄養価が高く、しかも普通の八百屋さんでは手に入らないものを作る」です。

例えば、バジル、ツルムラサキ、カーボロ・ネロ(黒キャベツ)などの栽培です。これらのうち、例えば、バジルの葉にはカルシウムが牛乳の約2倍も含まれ、βカロテン、ビタミンKなども豊富で、普通のレタスやキャベツなどより飛び抜けて栄養タップリです

これらはそれぞれクセがありますが、ドンドン葉を増やすので、毎日少しずつ摘むくらいならいつまでも食べられます。私は朝晩、これらの葉をしっかり噛んで食べています。

このような栽培をすると、生野菜を買うことが減り、しかも市販の野菜より栄養価の高いものを食べることができます。それぞれの野菜は大きめのプランターでも栽培でき、苗を買うこともできます。御興味をお持ちの方は、来年、是非試されてはいかがでしょうか。

第72回 お箸のマナー

私は、会食の時などにお刺身を食べる際、お刺身についた醤油が垂れぬよう、お刺身の下に手の平を置いていました。しかし、これは作法に反しているようです。正しくは、醤油皿を手に持っていただくか、手の平の代わりに懐紙をそえるか、だそうです。

また、箸置きに箸を置かず、器の上に置く人もいますが、これも誤った作法のようです。器は普通、円い形をしています。その円の上に箸を置くと、「円(縁)を切る」ということになるそうです。そうならないようにするために、箸置きがあるそうです。箸は箸置きの上か、料理が置いてあるお盆の縁の立ち上がりに掛けるのが、正式の作法のようです。

第71回 「賢い子」に育てる究極のコツ

先日、上記の本を読みました。この本を書かれたのは教育関係者ではなく、16万人の脳画像を見てきた脳医学者である瀧 靖之氏です。氏は、東北大学加齢医学研究所の教授です。氏の研究テーマは「認知症」です。認知症にならないためには、①運動 ②コミュニケーション、人との関わり ③趣味や好奇心、が大切だそうです。

この研究を通じ、氏は「好奇心」こそ脳を活性化させ、頭を良くする原動力だと気付き、「賢い子」に育てる秘訣もここにあると発見したそうです。では、好奇心を育てるには、具体的にどのような方法をとったらいいのでしょうか。

1つは、3~4歳の頃から「図鑑」を与えることだそうです。親子で図鑑を見ながら話し合うとか、夜寝る前に一緒に見るのがいいようです。それと同時に、リアルなことと結びつけると更にいいようです。つまり、動物の図鑑を与えたらしばらくして動物園に行って、一緒に動物を観察するなどです。これにより、子どもの脳の中は、ヴァーチャルとリアルが結びつき、興味・関心が更に伸びるとのことです。

本を読んで、私は塾で教えていた時のことを思い出しました。塾で授業をしていると、グングン伸びる子とそうでない子に分かれることに気付きます。グングン伸びる子は、何にでも興味を持ってドンドン質問したりします。一方、そうでない子は、何を言っても面倒くさそうに「それが何なの?」という感じで反応が鈍いものです。そのような体験を通じ、やはり学力向上には好奇心が不可欠であると納得しました。

この本はとても読みやすく、その他のテーマとしても興味深いことがたくさん取り上げられています。例えば、「英語は何歳くらいから学び始めるのが効果的か」とか「睡眠時間と学力との関係」などです。このような内容について、興味をお持ちの方は、一読されたらいかがでしょうか。

第70回 無の境地

福岡県に94才になる外科医の井口さんという方がいます。井口さんは学生時代にライフル射撃で国体に出て、2年連続優勝を遂げました。この競技は300m先の的に向かって1分間に5発弾を撃ち、その得点を競うものです。

その時の井口さんの得点は、10点,9点,9点,9点,7点で、合計44点だったそうです。最初の4発は無心で撃てましたが、最後は少し雑念が入り、的の真ん中から少し右にそれてしまったそうです。それがマイナス3点の7点だったそうです。

しかし、マイナス3点といっても、的の中心からたった15cmほどのズレです。300m先の15cmのズレというのは、銃の先端がたった0.3mmほどズレた結果だそうです。少し雑念が入っただけにしても、ここまで正確に撃てるのだと、とても驚きました。その境地に至るには、繰り返し練習が不可欠で、それが無の境地に入る門だそうです。

第69回 映画「野火」を見て

先日私は、上記の映画をアイパッドでダウンロードして鑑賞しました。この映画は塚本晋也氏が監督、脚本、出演し、作られたものです。舞台は第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島です。日本軍の敗色が濃い中、結核にかかった田村一等兵(塚本晋也)は、部隊を追い出されて、フィリピンの原野を彷徨います。食料はなく、バタバタと仲間が死んでいく中、生き延びようと必死で戦います。

この映画を見ていると、何度も目を背けたくなるような場面がありますが、戦争の悲惨さや、生きるための極限的状況がよく現されています。私がこの映画を見ようと思ったきっかけには、ある理由があります。それは、今は亡き私の父親も、フィリピンに近い南の島、ラバウルというところに派兵され、主人公と同じ状況下で戦っていたということです。父はラバウルでマラリアという病気にかかり、九死に一生を得て帰還してきました。

生前、父は戦争中の悲惨な状況を決して私たちには話しませんでした。しかし、この映画を見て、「こんな状況の中で、よく帰ってきてくれたものだ」と感動しました。また、「そのような過酷な状況下でも帰還して下さったお陰で、今の自分がいるのだ」と深い感謝の念を抱きました。