第83回 「生き返り」を求めた縄文人

人は誰でも「死にたくない」という意識をもっています。また、「生き返る」ことも求めています。縄文人も「生き返り」を強く求めていたとのことで、北海道考古学会会長の大島直行氏の講演を記録した文を興味深く読みました。

「生き返り」のシンボルには、水や蛇があるそうです。水は「絶えず流れ続ける」ということで「生き返り」や「再生」のシンボルとなり、蛇は次々と脱皮をするなどから、「再生」の象徴になったとのことです。

今でも水を出すときにひねる場所を指して「蛇口」といいますが、この言葉の中にも縄文人の意識が入っているそうです。確かに、水が出るところを「蛇の口」というのは何か理由があるからでしょう。大島氏の説は、とても興味深く感じられました。

第82回 やればできる!

「人間の魂に火がついたら不可能は消滅するようにできている」という言葉があります。私の人生にも何回かピンチがあり、「本当にこの危機を乗り越えられるのだろうか。無理なのではないか」と思った時があります。しかし、どの場合でも「進むしかない」という状況だったので、「やれるかな?」と思うより、「必ずやり遂げる!そのためにはどういしたらいいか」を考えるようにして、1つ1つを突破してきました。

皆さんは、初めて空を飛んだライト兄弟をご存知のことと思います。彼らは、お金持ちでも、才能に恵まれた研究者でもなく、ただの町の自転車屋さんでした。知識もゼロでした。

ある時、彼らは新聞でドイツの発明家リリエンタールが、自分が作ったグライダーで飛行中、墜落して死亡するという記事を読みました。その記事には、「鳥になれると思った愚かな男」と書かれていたそうです。彼らはその言葉で魂に火がつき、飛行機づくりを決意したのだそうです。飛行機づくりのポイントは、「空中での安定の確保」だそうで、その問題解決にはむしろ、自転車づくりのノウハウが役に立ったそうです。そして、1903年12月に彼らは念願の夢を叶えたのでした。

第81回 家庭菜園の楽しみ

私は、自宅の小さな庭で家庭菜園をしており、今年で2年目になります。私の庭は日当たりがあまり良くないこともあり、葉っぱものを中心に栽培しています。今年のテーマは「栄養価が高く、しかも普通の八百屋さんでは手に入らないものを作る」です。

例えば、バジル、ツルムラサキ、カーボロ・ネロ(黒キャベツ)などの栽培です。これらのうち、例えば、バジルの葉にはカルシウムが牛乳の約2倍も含まれ、βカロテン、ビタミンKなども豊富で、普通のレタスやキャベツなどより飛び抜けて栄養タップリです。これらはそれぞれクセがありますが、ドンドン葉を増やすので、毎日少しずつ摘むくらいならいつまでも食べられます。私は朝晩、これらの葉をしっかり噛んで食べています。

このような栽培をすると、生野菜を買うことが減り、しかも市販の野菜より栄養価の高いものを食べることができます。それぞれの野菜は大きめのプランターでも栽培でき、苗を買うこともできます。御興味をお持ちの方は、来年、是非試されてはいかがでしょうか。

第80回 LED照明

皆様はLED照明のことをご存知だと思います。私は、「LED照明は電気代の節約にはなるが、管自体が高いので、その代金のもとを取るには十年近くかかる」と思っていました。更に、事務所の天井に取り付けている蛍光灯は、器具自体を取り替える必要があると思っていたので、工事費もかかり、とても採算に合わないと感じていました。

ところが、ある人から「LEDも最近は随分安くなったよ」と聞きました。また最近、塾の校舎を移転して、その際に照明を全てLEDに替えた先生から、「照明をLEDに替えてから、目や体が疲れにくくなった」とも聞きました。

そこで、私もやっと重い腰をあげ、知人の業者に工事の見積もりを依頼しました。それを見て、とても驚きました。今回の工事では蛍光灯の器具を替える必要が無く、今の器具の中に入っている安定器の配線をいじるだけで済む、というのです。そのため、工事費が安く済み、あとはLEDの管の費用がかかるだけでした。

LEDの管も昔に比べ、だいぶ安くなっているので、工事全体の費用も何とか捻出できそうでした。同じ明るさをもつ一本のLEDのW数は、蛍光管のほぼ半分ですから、月々の電気代は約半分になるはずです。それを考えると、今回の特別な出費は、およそ4~5年で取り返せそうな計算となりました。

工事は3時間弱で完了し、新しいLED照明を点灯してみました。消費電力は半分ながら、明るさは以前と同じです。蛍光管のようなチラツキ感はなく、何かとてもスッキリした感じがします。もし今後、目や体の疲れ方が軽減されると感じられたら、さらに嬉しく感じることでしょう。

第79回 最近の子どもの気になること

自律神経について詳しく研究されている、安保徹先生の講話のダイジェストを読み、「なるほど」と思うことがありました。それは、最近の子どもの多くは、外で遊ぶ時間が少なくなり、食べ物も常に豊富な毎日を送っていることにあります。

このような状態は、交感神経より副交感神経の方が優位にあります。昔の子どもは、子ども同士の遊びやケンカで交感神経が刺激され、血圧や体温が上がったり、強いからだを作ったりしてきました。しかし、最近の子どもの多くは、子どもを取りまく環境の影響で、副交感神経側に偏ってしまいがちです。すると、穏やかすぎてしまったり、気迫の乏しい子に育ちがちのようです。先生は、そのようなことが不登校や若者の職場離れに結びついているのではないかと述べています。

私自身の体験を振り返ってみると、小学生の頃から色々な体験をし、かなりのストレスを乗り越えてきて今があります。かえってそれが、自分のたくましさを育ててくれたような気がします。これからの人生を考えてみても、穏やか過ぎるより、時には困難にぶつかったりするような人生の方が、元気に長生きできそうな気がします。

第78回 バケツリレー

近所の家がボヤを出し、地域の人々が総出でバケツリレーをして、その火事を消そうとしています。この時に入れるバケツの水の量は、どれくらいにしたら、一番能率よく水を運ぶことができるでしょうか。

もし水の量を多くしたら、それだけバケツも重くなり、リレーのスピードが落ちます。逆に、水の量を少なくすると、リレーの速度は速くなりますが、単位時間当たりに運べる量は減ります。

この計算は、微分積分を使うとできるそうです。ズバリ、答えは「7割」だそうです。つまり、わざと水を30%少なく入れてリレーするのが、一番能率がいいようです。

これはとても意味の深い結果だと感じました。仕事にしても食事にしても、目一杯にならず、絶えずゆとりをもってする方が、長い目で見て良い結果が生まれるのではないでしょうか。