第209回 皮膚感覚の大切さ

発達支援コーチである灰谷孝氏の講演のダイジェスト文を読んでいて、「なるほど!」と勉強になることがたくさんありました。それは、「皮膚感覚の大切さ」です。

動物の卵子は、受精した後、次々に細胞分裂していろいろな器官が作られていきます。その時に、脳と皮膚は同じ部分から生まれるのです。そのため、皮膚感覚を磨くということは、脳の発達と連動するのだそうです。この発達は、3歳頃までに活発に行われるそうで、赤ちゃんが寝返りをうったり、抱っこされたりすることも、その成長にとって大切なことだそうです。それらの発達にとって大切な時期には、子どもはよく水遊びや泥んこ遊びをやりたがるそうです。子どもは本能的にそれらの遊びを求めるようです。

私自身も小さい頃、川遊びや泥んこ遊びが大好きでしたが、それはそのような理由に基づくものだったとわかりました。小さい子をもつ保護者の方々は、子どもの脳を育てるという意味でも、子どもにそのような遊びを思う存分させてあげることが大切なようです。

第208回「日本人らしさ」とは?

最近『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』雨宮紫苑〈新潮新書〉という本を読みました。著者は立教大学文学部を卒業したあと、ドイツに移住し、ドイツ人のパートナーと暮らしているフリーライターです。私自身は大学時代、ドイツで半年ほどアルバイトをしながら暮らしたことがあるので、とても興味深くこの本を読みました。

その中の一つに「日本人は罪悪感に敏感で『自分が悪い』と自省しやすく、そのため、罪悪感を感じる行動を避ける」ということが挙げられていました。

日本では、例えば仕事上、何らかの不手際で上司に注意されたとします。すると、自分の責任でなくても無意識に「すみません」と謝ってしまいます。また、人にものを頼むときでも「悪いけどお願いね」とか、「お手数ですけどよろしくお願いします」などの言葉が出てしまいます。

一方ドイツでは、自分の仕事でなければ、「それは私の仕事じゃないのでやりません」とか、「この仕事をして下さい」というように、人間関係がとてもドライだそうです。

日本では、有給休暇の取得がしにくいことの理由の一つに、「上司がそれを許可してくれるかわからない」という不安があります。しかし、それ以上の理由として、「自分が休みを取ることで、周りに迷惑をかけるかもしれない」というように、その根底には「罪悪感」が潜んでいるのではないかと著者は述べています。日本人の感性の根底には、「他人に悪く思われたくない」「他人を満足させようと努力する」という意識が他の民族より強いのかもしれません。

結論として言えることは、「日本人は他の民族より、相手への感謝とか労りを強く意識する感性をもつ民族である」と言えるのかもしれません。それはとても素晴らしいことですが、それが過ぎると、他人に気を遣いすぎるあまり、自分がしたいことや主張を貫くことを遠慮してしまうという恐れもあります。
私としては、一生に一度しかない人生なので、やりたいことを思う存分やって、納得のいく人生を送りたいと思います。

第207回 日本の国は「わからない!」

外国人が日本にやってくると「わからない!」ことが多くあるそうです。例えばウォシュレット。ウォシュレットは日本独特のもので、ヨーロッパなどではまだ広まっていません。そこで、外国人がウォシュレットに遭遇すると、何が何だかわからず、そこら中のボタンを触りまくり、お尻がびっしょりになって、パニックになったりするそうです。また、「旅館」にしてもそうです。「夜は部屋食で、適当な時間に仲居さんが布団を敷きにきてくれる」などの文化は、外国人には全く理解できないそうです。

日本人はそんなことは当たり前だと思っていても、外国人にはわからないことだらけのことが多いようで、外国人の立場に立って、いろいろな説明書きを用意しておくことが大切なようです。そういうことを理解して、私たちが外国に行くと「わからない!」と感じることは少ないと気付きます。それだけ、外国の文化が日本に入り込んでいるからでしょう。

私が一生のうちで一番「わからない!」と思った体験があります。それは五十年前、トルコからインドに向けてバスで旅行した時のことです。バスがイランのある町でトイレ休憩で止まり、そこで入ったトイレがそれです。トイレの中にはトイレットペーパーはなく、あるのは水瓶に入った水とひしゃくです。私はあの時の狼狽ぶりを、今でも昨日のことのように覚えています。

第206回 私たちの人生を操る怖いもの

このタイトルを見て、皆さんは何を感じますか。この「もの」は、気が付かないうちに体の中に入り込んで、私たちの意に反して動き回り、私たちの人生を操っています。そして、それをコントロールするのはとても難しいものです。ただ俗に言う「成功者」と呼ばれる人たちは、これを上手に味方にして、苦労なく欲しいものを手に入れています。一体それは何でしょうか。

それは「習慣」です。習慣は、何も考えずに勝手に体が動いてしまうので厄介です。私も、少し時間のあるとき、フェイスブックやユーチューブなどを見始めると、ついダラダラとそれを見てしまいます。後になって、「それよりも、まだ読んでいない本を読むべきだった」などと後悔します。このように、習慣とは厄介なものです。

悪い習慣を断ち切り、前向きな習慣を身につけるには、絶えず自分自身に対して「今のままでいいのか」という厳しい目を向けたり、「変えよう!」という強い決意が必要です。

私自身は「毎朝早く起きて、ストレッチや筋トレを30分程度してから会社に行く」などの習慣はできていますが、晩御飯の時に、ついついお酒を飲みすぎてしまうなどの習慣は直せていません。飲む量を適正にするには、どういう動作やルールを自分の新しい習慣として加えていくかを、今後は考えて、実行していくことが大切なのかもしれません。